枕上心覚

不器用なわたしのための忘備録

粗忽者なので高い万年筆は持ち歩かないと決めている。

私はどうにもトラブルに見舞われる事が多い。最近になり、ようやくトラブルが多いのは、自分の不注意や対人関係構築の下手さに原因があると気づいた。

それで日ごろ持ち歩く筆記用具などは気を付けていたし、万年筆を持ち歩く場合はプチプラ万年筆を選んでいた。

今日に限って、たまには使うかとプラチナ万年筆のプロシオンを持ち出したのがいけなかった。

カフェでお茶しながらメモをして、ふとプロシオンって重いと思ってたけど、なんか軽いなとは感じたけど、メモに夢中で忘れてしまっていた。

落ち着いてからペンにキャップをしめようとして気付く、ない!キャップがどこにもない!

気付かないうちに床に落としたのかと探すが、ない。かばんの中に落ちてないかと探すもない。アルミキャップだけなくすなんて、そんなことある?

涙目で床を探し回り、他のお客さんにも探してもらったりしても見つからず、店員さんにもしも見つかったら取り置いて貰うようお願いして家路につきました。

プロシオンのキャップって結構重くて下に落ちたとしたら音がして気付くはず、いつから無いのかいくら記憶を辿っても思い出せず、すっぽりと記憶が抜け落ちてしまっているのを、これは何かかなりヤバい脳機能の衰えなのではないかと心配しながら、帰宅してかばんをひっくり返しました。

どうかかばんの中にありますようにと、むき出しの万年筆のペン先に巻いたティッシュににじみだすインクを眺めて祈り、探しましたが見つからず。

万年筆のキャップだけ無くした粗忽者という声が頭に重くのし掛かり、すっかり項垂れて胸を押さえたそのとき、何か硬いものが指に当たりました。

まさか、と思いながら指でつまみ上げると、見覚えのあるプロシオンのキャップでした。

ずっと胸の間の服の隙間に入ってた。

そんなことある?

見つかってほっとしたのと、あまりにも馬鹿馬鹿しくなって、笑っちゃいました。

もう二度と繰り返さないように、気を付けようと思いました。

防備録

  1. 持ち歩く万年筆は無くしてもいいくらいの安物にすること!
  2. ペンのキャップを尻にしっかり挿して落ちない万年筆を使うこと!
  3. 躰の上から確認すること。
  4. プロシオンは持ち歩かない!


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